歩家デイサービス
 沖縄県那覇市繁多川地域密着型通所サービス
住所;沖縄県那覇市繁多川4丁目14-27

電話番号;098-988-9523
FAX番号;098-988-9524
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■介護職求人
みんの介護
幸せとは
デイサービスにはいかないと言っていたAさん

初めてお会いしたのは2012年の5月

オープンしてすぐ、ケアマネージャーさんから「デイサービスを拒否している人がいるのだけれどどう?」「話きいてみない?」と言われ、その頃利用者さんが誰もいなかったので「もちろん大丈夫です。よろしくお願いします」と言って、まずは無料体験から初めました。


初対面は「ごく普通のおばぁちゃん」でした。元気な方で目を離すと「5,6時間も外へ出て歩いていく」とケアマネージャーさんに言われ少しビックリしたのを覚えています。

ケアマネージャーさんから、Aさんは「まだ自分は元気だから人の世話にはなりたくない、自分はまだ働ける」という方なので歩家さんで利用者としてではなくAさんの役割(仕事的なもの)を作ってデイに通ってもらいたいとの事でした。


ご家族さんはAさんが日中の暑い中、何時間も外へ出て注意してもまたすぐ外に出ていくので心配でなんとかしてほしい!

今まで何か所かデイサービスを見学したけれどAさんが拒否してダメだったと・・・


ご家族は切実でした。少し涙していた様にも見えました。


私達はスタッフ一同集まり考えました・・・


どうするか・・・


前に、ご家族さんが「話するのが好き、人の世話が好き」と言っていたので「話を聞いて何かを教えてほしい」と聞いてみたらどうか?   


やってみる価値はある・・・


ならば、私達に(若者に)戦争の事を教えてほしい、昔はどんな事があったのか教えてほしいと思ったのです。

これはプランがどうとか、デイサービスの支援になるのかとか、そういう事は考えていませんでした。


今の若い世代にも昔の事は知ってもらうべきだと思ったからです。

私の両親も戦後生まれなので、恥ずかしいのですが戦争の悲惨さをよく知らなかったのです。

それで正直に戦争の事、昔の事を教えてもらいたいと思っていました。


無料体験当日に、私はどうやってデイサービスに誘うかは決めていました。

「Aさんおはようございます。歩家の比嘉です」と挨拶すると、Aさんは少しさめた目で挨拶をかえしてくれました。



ここからが勝負と心に決めました・・・



私: Aさん今日は私達に昔の事、戦争の事を教えてほしいので来ました。私達(若い世代)は昔の事はよくわかりません。しかし私たちにも昔の歴史を知って何があったのかしっかりと、下の世代にも伝えていかなくてはならないので、Aさん今日は私たちに教えて下さい
2・3時間でもいいので・・・



Aさん: よし、わかった。2・3時間なら行こうか、と自ら送迎車に乗ってくれました。



歩家ではずっとAさんの話をスタッフ皆で聞いていました。


 しかしスタッフが少しでも席をはずすと「もう帰ろう」と立ち上がっていました。

そして9:00~12:15までずっとつきっきりで話を聞いていました。


体験が終わり、Aさんが利用してくれるか私たちは心配していました。

数日後、ケアマネージャーさんから電話があり、『歩家さん、実はAさんが「もう、あそこ(歩家)には行かない」と言っていたよ。どうするかね?』と連絡がありました。ケアマネージャーさんも困り果てており。(他のデイサービスでもだめだったので)ここでもダメなのかと思ってあきらめかけていたところ、
 ご家族がとても困っているとう話をケアマネージャーさんが言っていました。


このままではAさんはどうなるのか・・・

ご家族はどうなるのか・・・

と考えたら自分が動くべきだと直感しました。



私は「人の役に立ちたい」との思いでデイサービスをつくりました。



 もう一度チャレンジしてみよう。そう思って翌日からAさんの家へ毎日通いました。10分位しかいませんでしたが10日目位からAさんが「よし、わかった。あんたのとこに行こうか」と言ってくれました。

私はAさんの家では世間話しかしていませんでした・・・

私の気持ちが伝わったのか・・・

同情してくれたのか・・・

2012.6.1からAさんは歩家を利用して下さいました。以前として目を離すと外へ出ようとします。午前中のみの利用から始めました。

 私たちは考えました。話をきくだけでは支援に限界がある。他に何か役割になるものはないか?本人が出来そうな事で人の為になる事は?と。



Aさんは手先が器用なので、チラシでゴミ箱を作って近所の保育園にあげるのはどうだろう。・・・いいかも!


即、行動と思い、Aさんは当時週2回のみの利用だったので、次の利用の日にゴミ箱を作りたまったら保育園に持っていく事にしました。その話をAさんにしたらとても乗り気で一生懸命作って下さいました。

 そして保育園に持って行ったときに、園児や先生に集まっていただき、「ありがとう」と感謝されました。そしてAさんはとてもうれしそうで幸せそうな笑顔をしていました。



その時に私は思いました。「人は誰かに感謝された時に、とても幸せな気持ちになるんだ」と



それから利用日が週2回から3回になり、時間も少しづつ長くなり1か月後には夕方までいる事が出来るようになりました。その頃からは他の利用者さんも何人かいらっしゃいましたので、洗濯物干しやたたみ、食器洗い、手作りの昼食作りおやつ作りと、Aさんの役割が自然と出てきて、しかもとても感謝される事であったのでAさんは拒否なく歩家に通いご家族にもとても楽しいと言っていました。



ご家族からは感謝の手紙ももらいました。



ケアマネージャーさんも、Aさんが拒否なくデイサービスに通っている事にとても驚いていました。あのAさんが、休まず通っているのか、と担当以外のケアマネージャーさんも驚いていました。


利用日は増えていき、1年後には週5回にまでなりました。

現在は歩家のお母さん的な存在となり、歩けない人、声が出せない人へ気配りもして下さいます。

 私達がしている事は、決められた「業務」をまわす事ではなく、その人らしい日々を過ごしていただく為の「支援」です。

今日一日Aさんが「楽しかったな」と思っていただけたら。私達はそれ以上の喜びはないのです。



人は「誰かの役にたったり、人から感謝されること」が幸せになるという事ではないでしょうか?



Aさんが、「職員と利用者としてではなく、人と人として接すること」を教えてくれた・・・

そう思います


ご家族様は大変な苦労があると思います。


是非、がんばらない介護をしてもらいたいです。

ありがとうございます!







人として
 いちかけ・にかけて・さんかけて~♪しかけて・ごかけて・ろくをかけ~♪

歌を歌うのが大好きなサチコさん(仮名)

歩家での日中は、サチコさんの歌声がよく聞こえてきます。一番の最高齢97歳です。

サチコさんが初めて来たのは、2013年の3月上旬でした。初めてお会いした時は、とても陽気なおばあちゃんという雰囲気でした。

歩家でのご利用は、平日は他のデイサービスに通っているので、週末のデイサービスの時間延長や、デイサービスとお泊りをご利用されていました。

日中は、歌を歌っている事が多いのですが、昼頃から「お家に帰りたい、お家はどこね?」
と言う事が多くある方です。

夜中にも歌を歌う事があり、近所迷惑にもなりそうなので、お泊りを定期的にしていました。お嫁さん家族と同居し、介護なさっていました。

 
ある日の昼食時、(利用日ではない日)サチコさんのケアマネージャーから電話がかかってきました。



ケアマネージャー: お願いがあるんだけど、今からサチコさんデイサービス利用できない?


私: どうされたんですか?何かあったのですか?

ケアマネージャー: 実は、サチコさんを介護しているお嫁さんが体調を崩し、ダウンしているので、サチコさんを見る人がいないのよ・・・

失禁もしているみたいでどうにかならない?


私: わかりました。あと15分では着きますので、よろしくお願いします。

 
本音は、その日の利用者は多く、サチコさんが急に利用となったらスタッフは困るかもしれないな・・・と思いました。

また、今日1日のスケジュール(デイサービスの予定)があったので、午後のレクに支障が出るかもしれないな・・・

正直、引き受けるか少し悩みましたが、しかし、引き受ける事が正しい事だと考え15分以内にはご自宅に着いていました。



さーどうするか・・・



私: サチコさんこんにちはー、歩家の比嘉です。失礼しまーす。


息子: あ、歩家さんこちらにいますので、お願いします。(奥の台所へ)

私: サチコさんこんにちはー

サチコさん: あー誰かきたねー。私は知らないよ、何かここ濡れているみたいだけど…


私: んー(臭う、これは便失禁だな)

サチコさん、ご飯食べに行こう、サチコさんの分も用意してあるから。

(自宅でオムツを替えようとしたが、大量だった為お風呂に入れた方がいいと思った)

サチコさん: 私の分もあるの?ありがとーありがとー。


私: 美味しいのがあるから、サチコさんにも食べてもらいたいと思って・・・

サチコさん: ありがとうーありがとうー、今日はいいことがあるよー。

歩家に着いて、バイタルチェックをし、水分補給をしてから入浴しました。二名介助で行いました。

その間に、急いでサチコさんの分の食事を準備しました。

すっかりキレイになって、食事を食べられました。

「おいしい」「おいしい」「ありがとうー」「ありがとう」と言いながら食べました。



後で、ケアマネージャーから電話があり、
「本当に助かりました、あと一つのデイにも断られてどうしたらいいのかとても困っていた、ありがとう」と言われました。



涙ぐんだ声をしていました


通常、デイサービスでは急な受入れ、それも当日の今、となると受け入れるデイサービスは少ないです・・・

デイサービスではケアマネージャーが、これはこの方に対し必要と思えるプランをケアプランに入れていく

そのケアプランを基に、私たちサービス事業者はサービスを提供していく。これが基本です。

しかし今回は、そういう訳にはいかない、必要としているのは明日ではなく、今である。それを自分達の都合で、手いっぱいなので厳しいですというのが私達の仕事なのか?

私にはプライドがあります。困っている人の役に立つ為にデイサービスをしています。人の役に立ち、人から感謝される生き方をしたいと強く想い、周りからはバカ正直だと笑われても、自分の志だけは曲げませんでした。

確かに、私達は制度の上にのったサービス事業者なので、予定通りのサービスをしていけばよい。
プランに沿ってサービス提供していれば良いのかもしれません。



しかし私たちは、人として正しい道を歩いていきたいと思います。



これからも、自分の親や子供が自分の働きぶりを見て、素晴らしい事をしているな、かっこいいなと思えるような仕事をしていきたいと思っています。


ありがとうございます!




 


正直は一生の宝。
「正直は一生の宝だよ」と口癖のようにトモコさん(仮名)は言います。

いつも歩家で散歩したり、お話好きでさびしがり屋のトモコさん。笑顔がとってもかわいいおばあちゃんです。

目が見えない為、歩くのがとても慎重で、その歩く姿が愛くるしく、可愛い。

トモコさんと初めて会ったのは、2013年3月上旬でした。

ケアマネージャーさんから電話があり、デイサービスとお泊りを併用したい方がいると言われご相談を受けました。

今は息子さんと同居しているが、息子さんも日中は仕事で忙しく、夜は睡眠を取らないといけないので母の介護は難しい・・・。

そこで、お泊りもできるデイサービスはないかと探していたところだと言う。

ただ、対応が難しい方なので、数か所のデイサービスから断られて、今通っているデイサービスでは、割と落ち着いているが、日中寝ている時間が多く、夜は起きて動き回ったりしている。


暴言・暴力、介護拒否、失禁、服薬拒否があります・・・と。


私は覚悟しました。



これから大変な事になるかもしれないと・・・


話を聞けば聞く程、不安になったのが素直な意見です。

本当に歩家で対応できるのか?



しかし、これも何かの縁なので大切にしたいと考えケアマネージャーさんに「分かりました、こちらこそよろしくお願いします」と伝えました。

無料体験当日、私は体調を崩してしまいお休みしてしまいました。しかし、夕方には出勤してどんな様子だったのか職員に聞こうと思いました。


私: どうだった?

職員: 結構大変です、皿は投げて割る、暴言暴力はある、と・・・

A4用紙にビッシリと、本日あった出来事が箇条書きで書いてありました・・・。

職員からは、歩家で対応するのは厳しいかもしれません・・・というのが意見でした。

しかし私は、他のデイサービスが対応出来なかったからこそ、対応したらすごい事だよ。と伝えました。



また、困っている人に対して、大変だからと一日だけ見て判断するのは良くない事だと話しをしました(1時間程話をしていました)。

まずは1カ月、歩家でケアしてみようと言いました。それでもダメならしょうがないよね。と


ようやく「わかりました」と職員は言ってくれました。


まず、私が積極的に関わる事から始めていきました。

利用初日は、私がつきっきり対応しました。


私: トモコさん、一緒に昼寝しよう。


トモコさん: ぬーやが、わんねーふらーあらんどー(私はバカじゃないよ)

私の手を払いのけました・・・ やはり、難しい。

暴力もありましたが、初めての所だし・・・しょうがないか・・・

トモコさんと一緒に昼寝する事から始めたいと思いました。目が見えない分、人肌を感じたら少しは落ち着くのではないか・・・

予想は当たりました。3日目、4日目ぐらいから徐々に慣れて、少し落ち着きました。

「ねんねんこーねんねんこー」と私の腰や足をなでるのです。私はチャンスと思い、甘えてそのままで居ました。




そして、「正直は一生の宝だよ」と何度も言っていたのを覚えています。




私とトモコさんが事務室のベットで一緒に寝ている姿を、他の職員も見てようやく職員にも笑顔が出てきました。そこからは、トントン拍子に、他の職員もトモコさんと関われるようになってきました。



職員: 日中は寝かさないでも対応できるのでは?



今まで数か所のデイサービスを断られて、前のデイサービスでは対応が難しいからと、1日のほとんどを寝かしていました。

対応が難しいという事は、必ず原因があるのだと考えていました。まずスキンシップと、トモコさんを自分のおばぁちゃんのように、接していました。
「今日試験で80点とったよ!」、「今日学校で友達ができたよ」、「おばぁちゃん肩もんであげるね」とか。
そうすると、トモコさんが笑顔になったのです。



それから、「トモコさん、運動会やっているから行こう」とか「かけ算の宿題があるから教えて」と言うと「だぁー」と言って参加したり、おばぁが勉強教えてあげると言って、かけ算を教えたりしています。


利用三か月目あたりから、トモコさんが冗談を言って、「冗談だからおこらないでね(笑)」と言ったり、職員の冗談に笑ったりする事が多くなってきました。



始めは、認知症で暴言暴力がある、便失禁、尿失禁、介護拒否、服薬拒否ありますと言われてきましたが、人と、人として接していく中で、とても人間味のある、おばぁちゃんだなと思えてきました。


トモコさん: 僕は軍人大好きで~今に大きくなったなら~♪

歌を歌い、笑顔も多くみられるようになってきました。




ケアマネージャー、ご家族、ヘルパーさんも前のデイサービスにいた時よりも落ち着いてきていると大変驚いていました。

一番驚いたのは私たちかもしれませんが・・・




そして、トモコさんは毎日「正直は一生の宝」と言う。私たち若者に一番大事な事を教えてくれている・・・そう思います。




ただ、入浴とバイタルチェックの時は怒り出す場面が今でも多いですが・・・(笑)
今後の課題です。


一人一人、独自の個性が存在する中で「その人らしさ」にこだわり、サポートさせていただく事で幸せな時間を過ごしていただく事。それが歩家の存在意義だと思っています。

 これからも、周囲への感謝の気持ちを忘れず、利用者さんと一緒にスタッフも一緒に共に歩んでいきます。



ケアをする立場の職員が逆にご利用者さんに育ててもらっている・・・そんな感じもします。


ご家族様は大変な苦労をされていたと思います。身内の介護ほど、苦しいものはないと思います。ご家族様の支えになるのも私たちの役目です。















みんなに出来て私に出来ない事はない。
「おねーちゃん」「おねーちゃん」おいで、こっちおいで、早く! と寂しがり屋の、のりこさん(仮名)が言う。

のりこさんと初めてお会いしたのは、H25年5月でした。
当時、老人保健施設に入院されていましたが、娘さんより、在宅でみれるとこまではみたいとの事で、デイサービスを中心にいろいろな施設を見学されていました。歩家もそのうちの1施設でした。


娘さんは、歩家の事を気に入って下さり、最終的に歩家を選んでいただきました。
ご利用はデイサービスとお泊りを併用しながらのサービス提供となりました。


5月の上旬、老人保健施設で初めてのりこさんとお会いし、とても明るくて元気のある方だなと思いました。握手しても力強く、男性の私が痛いと思えたぐらいです。


ご利用初日、自己紹介を終えてバイタルを測ろうとしました。


職員: おはようございます。のりこさん、まずは血圧から測りましょうね!

のりこさん: 嫌、なんねこれ!測らないでいい!(血圧計を投げてしまいました)

職員: のりこさん、お医者さんやご家族さんからお願いされているから血圧測らせて下さい!

のりこさん: 測らん、もうあんたあっちいきなさい!



初日は完敗でした・・・



私たちは皆で考えました。どうしたらのりこさんは落ち着いてくれるのか・・・
そうしている間にも、のりこさんは他の利用者さんにも口ケンカしようとしていました。


のりこさんは、普段から呼びかけ(コール)が多く、私たちは5分、10分に1回は呼ばれていたので、どうしようかと悩んでいました・・・

入浴の時も職員の腕や手を叩いたりして、はじめは2名介助にて行っておりました。


私: どうしてこんなに怒るのだろか・・・


職員: 寂しいから呼んだりしているのではないでしょうか・・・
また初めてのところだし、職員をこの人はどんな対応をしてくれるのか、試しているような感じもします・・・

私: まずは慣れてもらわないといけないからコミュニケーションをとっていこう。
前は舞踊の先生をしていた方だから、沖縄の民謡や踊りの話を聞いてみたらどうか・・・


職員: そうですね、やってみます


のりこさんの生活支援目標は、「認知症の症状がでたとしても、日常と変わらず他の利用者さんや職員と楽しく過ごすことが出来る」です。


私たちがケアをする側とか、のりこさんがケアを受ける側ではなく、人と人として接していくべきでは・・・

のりこさんと同じ目線になって関わる事が大事なんじゃないかと考えました。




職員: となりに座っていい?

のりこさん: いいよ! おいで、おいで、(顔をのりこさんに近づけると、たたくどころか、のりこさんも顔を近づけてきて、顔をすりすりしてとても喜んでいました・・・)


スキンシップと昔の話(自分が一番輝いていた舞踊の先生だった頃の話)
この2点がカギだと感じました。


利用初日は大変であったが、2か月目ぐらいから少しづつではあるが落ち着いてきました。


ある日の朝

職員: のりこさんおはようございます!昨日はよく眠れましたか?
血圧測りましょうね?

のりこさん: よく眠れたよ!

職員: 血圧測りましょうね?(また怒らないかな・・・)

のりこさん: 「みんなに出来て、私に出来ない事はない」測ったらいいよ!



職員: ???(いきなりどうしたのか?)

そ、そうよ、のりこさんに出来ない事はないよ!のりこさんは、先生までしていた人なんだから何でも出来ますよ!

のりこさん: がんばる・・・(歯を食いしばり少し涙目で)


スムーズに測る事が出来ました。少し血圧は高めだったが、のりこさんと私たちにとっては大きな前進でした。


それから血圧を測る時は、のりこさん「みんなに出来て私に出来ない事はない」と言ったでしょう!のりこさんなら出来る。だから測りましょうね!と言うと「頑張る、測ってちょうだい」と言いスムーズに測らせてもらう日が増えてきました(拒否が強い場合もまだありますが・・・)。


あと1つのカギ、先生だった頃の話を聞く
歩家の職員で沖縄の舞踊に詳しい人がいるのでその職員を中心に昔の話を聞きました。


職員: ○○○知っている?


のりこさん: なんであんたが知っているの?

職員: 自分はなんでも知っているのよー(笑)

のりこさん: あーそうなの(少し恥ずかしそうな笑顔で)


それから舞踊の話を職員全員がそれぞれ聞いていました。




のりこさんの家は、歩家から近くよく娘さんが歩家に様子を見に来て下さいます。


ある日の午後、娘さんがいらっしゃいました

娘さん: こんにちはー、母はどんな様子でしょうか?

職員: 大分慣れてきている感じがします。あ、そう言えばこの前、バイタル測る前に「みんなに出来て私に出来ない事はない」とおっしゃって、頑張って血圧と体温を測らせて下さいましたよ(バイタルを測る時は暴れる事が多いので)


娘さん: あー、これは母が昔、口癖のように言っていた言葉なんです。

職員: そうなんですかー、急に言われたのでビックリしました。
昔の先生だった頃の話をすると、昔を思い出したのか
涙目になり「がんばる」と言ったりします。
歌を歌う時も時折、歯を食いしばり涙目になる事があります。


娘さん: そうなんですねー、昔を思い出しているのかもしれませんね。
舞踊の先生をしていた頃は、他の先生や家元からもかわいがられていましたので・・・



職員: のりこさんは、脳に障がいをおっていますが、意思は強いと思います「しっかりしないといけない」「がんばらないといけない」と思っていると思います。
自分が悪いと思ったら、後で「ごめんなさい」と謝ります。
意味もなく怒っているのではないんじゃないかと思います・・・



娘さんは1時間程、のりこさんとお話しをし帰られました。



私たちが行っている。①スキンシップ②昔の輝いていた頃の話を聞く事は、もしかしたら、脳に刺激を与えているのかもしれません。



私たちには病気を治す事は出来ませんが
ご利用者さんを笑顔にする事は出来ます。



3か月目あたりから暴言、暴力は少なくなってきています。少しづつではありますが落ち着いてきています。


まだまだこれから目標に向けての支援の途中ですが、共にあゆんでいきます。


歩家が目指しているのは、その名前のとおり「ご利用者さんも、職員も共にあゆむ家」です。


ご家族さんは大変だと思います。お子さんの学校での行事や家事、仕事・・・ご自身の時間はほとんどないと思います。
お体を大事に、休息もとっていただきたいです。


ご家族さんには、「がんばらない介護」をしていただきたいです。



ご家族さんを支えるのも私たちの役目です。



最後までお読みいただきありがとうございます。

個人情報の保護
個人情報の保護に関する方針
地域福祉ネット合同会社(以下「事業者」とします。)は、歩家デイサービスにおける通所介護の提供にあたり、サービスの利用者および利用者の家族の個人情報について、次のとおり取り扱うこととします。

1.利用目的
(1) 事業所の管理運営業務(契約の管理、会計・経理、緊急時の連絡、事故等の報告、サービス・介護技術の向上等)のため
(2) 介護保険事務(審査支払機関へのレセプトの提出、審査支払機関または保険者からの照会への回答等)を行うため
(3) 損害賠償保険等に係る保険会社への相談または届出等のため
(4) 利用者の介護計画に沿って円滑にサービスを提供するために実施されるサービス担当者会議その他、介護支援専門員およびサービス事業者等との情報共有、連絡調整等のため
(5) 医療サービスを居宅サービス計画に位置付ける際に主治の医師または歯科医師等(以下「主治医等」という。)の意見を求めるため、および利用者の希望により介護保険施設への入院または入所を紹介する際に主治医等の意見を求めるため
(6) 利用者が介護保険施設等への入院または入所を希望する際、当該施設等の介護支援専門員と連絡調整を行うため
(7) 介護保険法その他関係法令に基づき報告・提出を求められ、行政機関等に提供するため
(8) サービスの質の向上および利用者への情報提供を目的とした外部(第三者)評価機関による評価を受けるため
(9) 研修機関の受講生を受け入れ、介護実習を行うため

2.利用する事業者等の範囲
事業者および従業者が業務上利用するほか、上記「1.利用目的」の範囲内において、次の者に個人情報を提供いたします。
(1) 提供先:利用者が利用する他の介護保険事業所、福祉サービス事業所および医療機関並びに国民健康保険団体連合会、国(厚生労働省)、都道府県および市町村
(2) 外部委託先:評価機関、研修機関

3.利用期間
通所介護契約書第2 条に定める期間(更新された場合の更新後の期間も含む。)

4.利用条件
(1) 個人情報の提供は必要最小限とし、提供に当たっては、外部への個人情報の漏洩がなされないよう適切な安全対策を講じ、保管・管理を行います。また、外部委託先に対しては、社内の選定基準に基づいて業者選定を行い、同様に適切な安全対策を講じ、保管・管理を行うよう指導いたします。
(2) 上記「1.利用目的」の達成に必要な範囲を超えて個人情報を取り扱う場合には、
改めて利用者および利用者の家族の同意を得ます。

5.個人情報に関する問い合わせ先
(1) 問い合わせ窓口:歩家デイサービス
(2) 対応 時 間 :月曜日~土曜日/8:30~17:30
(3) 電話 番 号 :098-988-9523

事 業 者
<事業者名> 地域福祉ネット合同会社
歩家デイサービス
<住 所> 沖縄県那覇市首里石嶺町四丁目236番地5号
<代表者名> 代表社員 比嘉 歩         

歩家デイサービス

那覇市繁多川で24時間365日対応のデイサービスを運営しています。定員10名となり一人一人に寄り添い、「自宅」のように安心して過ごしていけるような介護を提供しています。
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